糖化にご注意!
24.01.17突然ですが、「AGE(糖化)」という言葉をご存じでしょうか?
美肌の大敵としてよく知られるのが「酸化」です。
体の中の活性酸素が脂質やタンパク質、酵素、細胞のDNAを傷つけて、様々な疾病や肌トラブルを引き起こすとされています。鉄が酸素で錆び、ボロボロになるのと同じような現象なので「体がサビる」とも表現されますね。
糖化とは?
近年、注目されている「糖化」も老化の主な原因の1つです。
糖化とは体の中でタンパク質や脂肪が余分な糖と結びつくことをいい、肌の老化の原因は「酸化」が7割、「糖化」が3割だと考えられています。酸化が体の「サビ」なら糖化は「コゲ」と表現されます。これらは密接に関係しており、美肌になるためには「抗酸化」と「抗糖化」の2つがキーワードになります。
糖化のメカニズムは、ホットケーキに例えられます。
卵に牛乳、小麦粉、砂糖を混ぜて焼くと、表面がおいしそうな「きつね色」に変わっていきます。この反応が糖化で「メイラード反応」と呼ばれます。
糖化は老化です!
糖化のプロセスで発生する悪玉物質「AGEs(エージーイーズ: 終末糖化産物)」が、肌の老化や様々な病気の原因になることが明らかになっています。糖化を引き起こすのは体の中の余分な糖で、甘いお菓子やジュース、菓子パンなどの炭水化物を普段からよく食べる人は特に注意が必要です。
では、実際に糖化が進むとどのような影響があるのでしょうか?
①シワとたるみの悪化
肌の弾力を支える組織であるコラーゲンとエラスチンが糖化で劣化すると、シワやたるみなどの肌トラブルが起きます。
真皮にあるこの2つの線維は、網目のように張り巡らされ肌の弾力を支えています。肌が糖化するとAGEsが線維同士をくっつけてしまうため、だんだん固くもろくなってちぎれることもあります。そのためたるみやシワが悪化してしまいます。
②乾燥肌
AGEsによって少しずつ進む炎症反応によって、肌細胞の保水力は奪われていきます。
血液と血管の糖化が血行不良を引き起こし、特に毛細血管がもろくなると、肌のすみずみまで栄養が届かず、かさついた肌になってしまうのです。
さらに、肌の保湿成分の産生を促す酵素の主成分(タンパク質)も糖化によりダメージを受けます。それにより肌は乾燥して、みずみずしさを失います。
③シミやくすみの悪化
シミの原因となるメラニン色素はターンオーバーによって角質層に押し上げられ、古くなった角質細胞と一緒に排出されます。しかし糖化が進みAGEsがたまっているとうまく排出できず、表皮に沈着したメラニン色素がシミとなって残ります。
また、肌のくすみの最大の原因は蓄積したAGEsで、AGEsの多い人ほど黄色味が強くなるのが特徴です。血色が悪く、不健康に見えてしまいます。
上記以外にも、糖化によりターンオーバーが遅れることで肌荒れやニキビ、毛穴トラブル等さまざまな影響を及ぼします。
恐ろしいですね…。
糖化を予防
糖化を予防するには、
①急激な血糖値の上昇を抑える
②糖化を予防する栄養素を摂取する
(ビタミンC、鉄分、カテキン、食物繊維、発酵食品、コラーゲンなど)
③糖分や炭水化物の多い食品を控える
④軽い運動を習慣化する
などのことが重要です!
基本的な事ですが、クリニックでの治療だけでなく生活習慣がとても大切なんです!
AGEsは血管やお肌だけでなく、身体中でダメージを与え続けて老化・病気を引き起こして進行させます。
AGEsを蓄積させないことが、若々しく健康でいるための鍵です。
血糖を抑えると身体の炎症が治まり、活性酸素の発生を抑えて老化・病気を抑えることにつながります。
積極的に生活習慣病の予防・治療をしたい人には、サクセンダ(GLP-1)がおすすめです。
食欲を抑えるダイエット効果だけでなく、血糖値の上昇を抑えて心臓・血管を健やかに保ちます。
当院ではサクセンダの治療前には、血液検査をさせて頂いています。
今まで人間ドックでも指摘されたことがなかった異常が分かって、今後の生活の指標になった、ということも多いです♪
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