顔のボリュームはどれくらい減るのか
22.10.03こちらは以前、ブログで紹介した
フライングタイガーのポスターです。
(以前の記事はこちら
≫ 老化予防に必要なのはヒアルロン酸注射やボトックスか?
あるいはレーザーか? )
娘・母・祖母が並んで写っている写真で
老化のプロセスがよく分かります。
表面的な肌のテクスチャーの違いに目が行きがちですが、
同じ位、大きな変化が輪郭に現れています。
娘の美しく滑らかなオーバルシェイプ(卵型)の輪郭が
母、祖母と年齢が進むにつれて崩れて、
フェイスラインが乱れ、凹凸が目立っています。
50mLのボリュームが失われる
輪郭の崩れの主な原因は、
骨と脂肪の萎縮によるボリュームの減少です。
60歳では30歳と比べて
顔の骨が約30mL、
中顔面(頬付近)の脂肪が約20mL減少しています。
合計50mLのボリュームが失われている訳です。
これはヒアルロン酸で換算すると50本分に相当する量です。
顔全体ではもっと多くのボリュームロスがあることになります。
これだけボリュームが減ると、
筋肉や表面の脂肪の位置が本来の位置から下がってしまう
=構造的な変化が起きることは
容易に想像つきますね。
トータルフェイシャル治療を行う時、
減った分だけヒアルロン酸を注入できれば良いですが、
通常は限られた本数の中で治療することになります。
お顔のどこの支えが足りないか、
使えるヒアルロン酸が全部で◯本だからどこに◯mL使おう、
といったことを瞬時に判断して
バランスが良く若々しいお顔を作り上げて行きます。
こちらのモニター様はヒアルロン酸を5本使って
トータルフェイシャル治療を行いました。
たるみが改善して、
清潔感のある若々しい印象になられたと思います。
目の下のクマやゴルゴラインが改善していますが、
そこに直接、ヒアルロン酸を注入して埋めた訳ではありません。
指でお顔の側面を斜め上に引っ張り上げると
クマやゴルゴライン、ほうれい線、マリオネットラインなど
お顔の色々な影が改善してお顔がスッキリしますね。
それと同じ様に、
ヒアルロン酸でお顔の組織を支えると(ヒアルロン酸リフト)
たるみによって目立っていた顔の色々な凹凸が改善します。
ヒアルロン酸で肌もキレイに
ヒアルロン酸リフトをすると
「肌を褒められた!」
と喜ばれる方が多いです。
ヒアルロン酸は基礎化粧品にも配合される美肌成分なので、
ヒアルロン酸の美肌効果で
肌が美しくなったのだと思われることがありますが、
実はそうではありません。
ボライトのように、
肌(真皮層)に注入して美肌効果を狙う治療もありますが、
今回は深い部分(骨膜上)に注入していますから、
ヒアルロン酸が直接、肌に作用した訳ではありません。
たるみが改善して凹凸が少なくなったことで
肌も綺麗になった様に見えることと、
余っていた肌が引っ張り上げられたことで
肌にハリが出たことが大きいと思います。
頬〜頬骨〜コメカミにかけてのラインが分断されずに
キレイにつながる様になり、
光がキレイに反射する様になって、艶やかな肌が
美しいS字カーブ(オージーカーブ)を描いています。
口元の変化
治療前後で口元の表情が大きく変化しています。
治療前は口周り〜顎にかけて力が抜けきれず、
顎に皺ができて(梅干しジワ)、
口角が下がり、
唇を少し突き出すような表情のクセがありました。
この表情クセは年齢特有のもので、
やはり骨や脂肪の減少に大きく関係しています。
日本人は元々、
欧米人に比べて顎の骨が小さいのですが、
年齢とともに萎縮して更に小さくなります。
顎の骨や脂肪が萎縮して
口周りの表情筋に適切なテンションがかからなくなると、
動きが上手くコントロールできなくなり、
筋肉はバランスを失います。
顎のオトガイ筋がリラックスできずに
顎の形が崩れて四角くなり、梅干しジワができます。
同時に口角を下に引っ張る口角下制筋が緊張して
への字口の表情を作ります。
口周りの筋肉に適度なテンションがかかるように
ヒアルロン酸を注射したことで
無駄な力が抜けて、
スッキリ上品な口元になりました。
ご本人も、治療後に
「口が動かしやすくなった」
と仰っていました。
筋肉の動きをヒアルロン酸で調整する
このようにヒアルロン酸注入によって
筋肉の動きをコントロールすることを
マイオモデュレーションと呼びます。
この手法で、
ガミースマイルを改善したり、
額のしわを浅くしたり、
目周りのしわを改善するなど、
色々なことができます。
アゴを前に出す
今回、ヒアルロン酸をアゴに注射して、
アゴを前に出して、重心を下げました。
鼻〜口〜アゴにかけて結ばれるラインはEラインと呼ばれて、
直線上に並ぶとバランスが良いとされます。
口を前に突き出す表情癖が改善したこともあって
Eラインがかなりキレイになりました。
アゴの形は
フェイスラインの美しさに大きく影響します。
シャープなフェイスライン作りには
しっかりしたアゴ形成が必須だと思います。
ノーブルで美しい横顔になりましたね!
何本注射すれば良いですか?
前述しましたように、ボリュームロスが50mLもありますから、
今回の5mLではごく一部を補充したにすぎません。
だいぶ若々しく、キレイになられましたが、
もっと注入して差し上げたい部位がたくさんあります。
量を増やせば、もっとお顔が引き上がって、
小顔になって、
印象をシャープにすることもできますし、
若々しくすることも可能です。
でも、今でもかなり、若返った印象になっていますから、
「これで満足!」
ということであれば、
この状態で一旦、終了とされると良いでしょう。
あとは、どこまできれいにされたいか、
どの位、予算をかけられるかによって、
何本注射されるかを決められたら良いと思います。
「たくさん注射すると、〇〇さん(芸能人)みたいに
顔がパンパンになりませんか?」
と聞かれることがありますが、
ヒアルロン酸で顔が大きくなるのは
技術とデザインと製剤選びが問題のことが多いです。
ヒアルロン酸注射で顔がパンパンに大きくなっているのを
打ちすぎ症候群と言いますが、
これについては長くなるので改めて書きたいと思います。
当院では、自然な仕上がりにこだわって美容医療を行っています。
どこが変わったか分からないくらい自然。
でも鏡を見たときに嬉しくなる、
久しぶりにあった友達から「全然変わらないね!」と言われる、
そんな仕上がりを目指しています。
また、他院で顔が大きくなってしまった方の
補正治療を毎日の様におこなっています。
美容医療が初めて、自分が何の治療をやったら良いのか分からない、まずはカウンセリングだけ受けてみたい、という方もどうぞご相談ください。
※初診カウンセリング料が別途¥3,300(税込)かかります。
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