子宮口が8cm開大していることが分かり、
麻酔をするかどうかの判断を迫られました。
「多分、あと１時間位すると産まれますよ。
麻酔が効くまでの時間もありますが、
それでも麻酔、しますか？」
私は
「鼻からスイカを出す痛み」に自分が耐えられるはずがない！
と思っていたので
「すぐに麻酔して下さい！」と伝えました。
「では血液検査して、その結果が出次第、麻酔開始しますね。」
ここで既に痛みは未知の領域に入っていましたので、
「え〜、ここから検査！？」
という感じで、
麻酔の先生がやってくるまでの時間が本当に長く感じました。
実際の時間は多分、10分位だったと思います。
　
麻酔の先生がいらして、最終的な意思の確認になりました。
先生「もう産まれるけど、麻酔しますか？」
私「もっと痛くなるんですよね。もう耐えられないかも。」
助産師さん「もう、いきんでも大丈夫だから、痛みの感じが変わりますよ」
私「本当に？もういきんじゃって良いんですか？」
今まではただ耐える痛みだったのですが、
押し出しても良いとなるとまた違うんじゃないか、
インターネットでも、いきみ逃しが一番辛いと書いてあったぞ…
「じゃあ、一度いきんでみます」
と陣痛に合わせていきんでみると、確かに今までとは違う感じ。
助産師さんに
「この調子だと、明るいうちに産まれちゃいますよ」
と言われると、やる気スイッチが入って
「じゃあ麻酔なしでやってみます」となり、
迷っていた帝王切開でもなく、無痛分娩でもなく、
まさかまさかの自然分娩をすることになったのです。
助産師さんの誘導がとてもうまかったせいか、
腹筋だけは強いせいか、
助産師さんや先生に
「すごいすごい」
「上手いですね〜」
とおだてられて頑張ることができました。
結果、陣痛が始まってから終わるまでが２時間20分
（病院に着いてから１時間足らず）の超安産という結果になりました。
会陰切開もせずに済みました。
　
後で皆さんに
「これならあと何人でも行けますね」
と言われましたが、
イヤイヤ、もう無理です！！
　　
その後は自分でもビックリするくらいに元気で、
トイレ移動に車いすが用意されましたが、
歩いて帰って来れるくらいでした。
　
病室に移動してからは夕食を食べて、
赤ちゃんがお部屋に来るまでの間、
テレビを見たりちょっと寝たりして過ごしました。
あまりに普通の夜だったので
「本当に私はお産をしたんだろうか。」
と思ってしまう程でした。
その日の最後にヒアルロン酸をさせて頂いた患者様が
「全てのお産が全然、違うから、
同じお産でも、それぞれ皆が違う体験をしている」
とおっしゃっていましたが、
本当にその通りだと思いました。
実際にやってみなければ、どうなるか分かりません。
私はスムーズなお産で本当にラッキーだったと思います。
　
助産師さんが本当に上手に声かけして下さったのが
心強かったです。
途中、
「ちょっとだけ物を取りに出ますね。２分で戻ってきますから」
とLDRで一人残されたときの心細さと言ったら！
　
また、陣痛が始まったときに
産科のS先生とヤギさんがそばに居て
適切にアドバイスしてくれたおかげで安心感がありました！
自宅で一人だったら、
もっと慌てていたかもしれません。

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