前回に引き続いて今回も
『あなたもなれる”健康長寿”　徹底解明　１００歳の世界』
についてです。
この番組では慢性炎症を抑えることの重要性が
これでもかという位に、強調されていましたが、
グルテンフリーダイエットと砂糖制限の究極の目的も
慢性炎症を抑えて老化と病気を予防することです。
グルテンフリーとか砂糖制限と聞くと、
ダイエットしている人、とか
小麦アレルギーの人、といったイメージがあるかもしれませんが、
実は、グルテンと砂糖は慢性炎症の大きな原因なのです。
血糖の上昇は炎症を引き起こし、
炎症は活性酸素（ヒドロキシラジカル）を発生させて
身体中の細胞やDNAを破壊します。
健康長寿のためには
血糖の上昇はなるべくゆっくりにして、
更にピークを低く抑えなければいけません。
糖尿病の方は血糖を下げるインスリンが効きにくかったり
分泌量が少ない状態ですから
どうしても血糖の動きを安定させることが難しく、
活性酸素が多く発生して老化が早まります。
老化の研究で糖尿病が盛んに研究されているのは
糖尿病の方の老化スピードが早く、
老化のモデルとして捉えやすいためです。
　
さて、砂糖が血糖を上昇させるのはイメージが湧きやすいですが、
実は小麦の方が砂糖よりも急激に血糖を上昇させます！
血糖の上がりやすさの指標となるGI値も
小麦の方が砂糖より高いです。
健康的なイメージのある全粒粉も同様です。
更に小麦は美味しいものへと品種改良されていて、
パンもお菓子もどんどんモチモチ美味しくなっていますが、
それにつれて血糖の上昇も起きやすくなっています。
（これはお米についても同じ）
また、小麦は直接、脳に炎症を起こさせる性質もあります。
　
完全にグルテンを抜くことができれば一番良いのでしょうが、
私の弱い意志ではそれはできません。
なのでできる範囲でやっています。
例えば朝はなるべくパンではなくてご飯にするとか、
パスタとリゾットのチョイスがあればリゾットにしたり、
ラーメンとチャーハンであればチャーハンにしたり、
自分ではなるべく小麦製品は買わないようにしています。
「どうしても今日はパンの気分！」という時もあるので、
そんな時はパンを頂きます。
　
厳密にはお醤油など調味料にも
グルテンが入っている製品もありますが、
そこまでは気にしていません。
いい加減な私は、
患者様からの頂き物は良い、ということにしていて、
ありがたく頂いています。
炭水化物全般が良くない、お米も良くない、
という意見もありますが、
私はそこまで制限はしていません。
ただし、家では玄米か、
玄米を軽く精米して
なるべく血糖上昇を抑えるようにしています。
できる範囲で小麦と砂糖を制限するだけでも
違いがあると思います。
　
前回、おすすめのサプリに挙げませんでしたが、
ポリフェノールの一種であるピクノジェノールは
糖尿病の内服薬よりも何倍も
血糖の上昇を抑える効果が高いことが知られています。
にもかかわらず、薬で起きる低血糖が起きないとされていて、
血糖を抑えつつ、抗酸化作用を得ることができ、
更に更年期症状やPMSなどの症状を軽減する効果もあります。
…低血糖が起きないとされていますが、
私は指示通り一日４錠を内服すると血糖が下がり過ぎるのか、
めまいがするような気がするので、
ピクノジェノールは通常量の半分２錠だけ内服しています。