ヒアルロン酸を注射すると顔が大きくなるのでは？と心配される方が多いです。

「〇〇」さんのようになりませんか？」
とタレントさんのお名前を出される方もいらっしゃいます。

でも、実際は適切にヒアルロン酸を注射すると、
お顔は小さく立体的になります。

治療直後から
「顔がちっちゃくなった！」
と喜ばれることがとても多いです。

写真の美しいモニターさまは
お顔の下がっていた部分が、あるべき場所に戻って、
若々しく立体的なお顔立ちに戻っています。

ヒアルロン酸を使ってフェイスリフトを行う際、
私は支える部分（支点）にヒアルロン酸を注入して、
テコの原理でたるみを持ち上げます。

どこを支点にするかはお顔の状態によって異なります。

頬骨の辺りは一般的な支点で、確かによく上がる部位ですが、
頬がボリューミーな方には、頬にあまり入れたくない。
それで別の部位に入れていく訳ですが、
額とか、鼻の横とか、目の横とか、エラとか、こめかみとか…
支点になる所は顔中に沢山あります。
顔立ちに応じて注入部位や量を変えます。

写真のモニターさまは、
額、目の上、こめかみ、目の横、鼻の横、口の横、アゴを支点にしました。

（マークが支えの主な位置）

ある程度、ボリュームが保たれている方や肉厚なお顔の方は
硬さのあるヒアルロン酸製剤（ボラックスなど）を使用すると
よりシャープな印象の仕上がりになります。

ヒアルロン酸注入は、毎回気付きがあって、
どんどん注入方法が変わっています。

最近の変化では、
コメカミの注入方法　(MDコードのT1) の注入方法をほんのちょっと変えました。
リフト力がグンと上がって、お顔の横幅がシャープに収まるようになりました。

あと、額の注入デザインもちょこっと変えて、
フェイスラインのリフトアップ効果が上がりました。

口の下（MDコードで言うC1）やフェイスライン（JW1~5）もやり方を変えて、
フェイスラインのシャッキリ感がアップしました。

同じ注入部位でも、ちょっとした位置や針の向き、針の種類、製剤選びで
効果が変わるので、本当にヒアルロン酸注射は奥が深くて面白い！

写真のモニター様は、首にもヒアルロン酸を注射しました。
横ジワが目立たなくなっています。
使用したヒアルロン酸製剤（ボライト）は今まで日本で承認を受けておらず、
アメリカのアラガン社から直接、購入していましたが、
来年早々、日本で承認が通る予定だそうです。

首のシワ治療についてはまた改めて書こうと思います。

さて、今年の診療は明日で終わりです。
明日は注入がたくさん、あと、スレッドリフトも入っていて
かなり忙しくなりそうです。
気を引き締めて頑張ります！