毎年、この時期になると仔犬・仔猫の売上が上がるそうです。

ペットをクリスマスプレゼントにする人が多いからです。

この時期に売上が伸びて、そして捨てられる命

ペットショップも掻き入れ時の１２月は、できるだけたくさんの仔犬・子猫を売ろうとします。

クリスマスセールで生体動物を安売りするペットショップ

同時に１２月は、捨てられるペットが増える時期でもあります。
年末の断捨離のつもりでしょうか。
センターは行き場を失った動物で溢れ、ボランティア団体も許容力を超え、殺処分される子が増えます。

動物をクリスマスプレゼントにしようと考えていた方、
ちょっと考えてみて下さい。

動物と住むのって素晴らしい…けど大変！

ペットは人間の子供と同じで、可愛いだけじゃありません！
毎日のお世話は結構、大変です！！

寒い日も、あなたの体調が悪い日も、忙しい日も、
毎日、散歩させなければなりません。
長時間、留守番させられないので、気軽に出かけることもできなくなります。
旅行も難しくなります。
どこにでもオシッコやウンチするかもしれません。
（私はペットと一緒に住むって赤ちゃんと一緒で、
オシモのお世話に尽きるって思ってます(//∇//)
特に老犬になると！人間の介護も同じか・・・）
あなたの買ったばかりのブランドの靴をオモチャにしてダメにしてしまうかもしれません。
無駄吠えして近所から苦情が来るかもしれません。
噛み癖があるかもしれません。

動物を飼うのはお金がかかります

一匹の犬を飼うのにかかる経費は1年で30万円程度とのデータがあります。
年をとったり病気になると、医療費だけで月に10万円以上かかることもあります。
動けなくなった子を獣医に連れて行くのも大変な労力です。

ペットを飼うには経済力、時間的、スペース的、精神的な余裕が必要なのです！

15年、責任を持つ覚悟はありますか？

犬は10〜15年、猫は15〜20年生きます。
15年って長いです！
あなたを取り巻く状況は15年でかなり変わるでしょう。
彼氏・彼女ができたり、結婚したり、子供ができたり、
離婚したり、病気になったり、仕事が変わったり、引っ越ししたり、
子供が独立して家を出たり、家族の誰かが亡くなったり。
子供が大人になり、あなたも歳を取ります。

コロナ禍や大地震のような思いがけない出来事に見舞われることもあります。

ペットにとっては、どんな状況であってもあなたしかありません。
幸せも不幸も、全て飼い主次第。
あなたが見捨てれば、その子は終わりです。
あなたが守るべき命、それも15年もの間！
あなたに15年守り抜く覚悟がなければ、ペットを飼うべきではないと思います。

プレゼントされる側には覚悟ができていない

動物をプレゼントされても、
もらった方には心の準備もないでしょうし、何の覚悟もないでしょう。
最初は可愛がっても、結局、世話しきれず放棄されるケースがとても多いです。

子供が仔犬や仔猫を欲しがったから、
おじいちゃんおばあちゃんを元気づけたいから、
そんな理由でペットを安易に購入するべきではありません。

コロナ禍で新たに飼われる犬猫の運命

コロナで在宅時間が伸びたことでもペットの売り上げは伸びています。
≫ 新規の犬猫飼育数が１５％増（Yahoo!ニュース）

実際、明らかに新しく飼った子犬を連れて散歩している方の姿をよく目にします。

在宅時間が長くなったから癒して欲しい、
人に会えなったから寂しさを埋めたい、ということでしょうが、
果たしてどれだけの子が生涯、大切にしてもらえるのだろうか、と考えると不安になります。

ペットショップで購入される犬猫が増えると言うことは
陰で犠牲になる繁殖動物や処分される命も増えるということです。
≫ ペットショップの闇に置かれる悲しい命についてはこちら

とても悲しいことです。

子供に動物の世話はできません

子供が欲しがったから飼ったのに、ちゃんと世話しくなったから、
と捨てられるケースが後を絶ちません。

子供の興味は成長と共に移ります。
子供が動物の世話を自主的にやり続けることはできません！

大人だって責任感を持って何かを続けることは大変なのに、
子供にそれを求めるのは無理なことです。

子供が「弟が欲しい」と言っても、生まれてきた弟の世話を子供に任せっきりにすることはありませんよね？
命の世話は大人が責任を持つべきです。
子供に任せていたことをやらないのは当たり前で、
それを予想できない親が問題なのです。

もし、子供が約束通りにお世話しなかったからという理由でペットを捨てたら、
子供はその時は状況が理解できなくても、成長した時、心の傷となっていつまでも残り、親との信頼関係が損なわれます。

高齢者のペット問題

高齢者が亡くなったり病気になって、
行き場を無くしたペットが社会問題になる程、増えています。
ペットでも居ればおじいちゃんおばあちゃんが元気になるだろう、
と安易に考えて仔犬・仔猫をプレゼントするご家族が多いですが、
最期まで面倒をみることが出来ない年齢の方が動物を新たに飼うべきではないと思います。

体力が落ちていると、毎日の散歩も難しいでしょうし、
視力も聴力も衰えて注意力が落ちていると
動物を日々、ケアすることも難しいでしょう。

60歳以上で動物と住みたいと思われるのであれば、一時預かりを考えられても良いかと思います。
一時預かりは保護動物に家族が見つかるまでの間、お世話をするボランティアです。
ボランティア団体さんによって、条件などもありますからお問い合わせ下さい。

ペットを迎えるのなら保護動物を！

色々考えて、大丈夫！ということであれば、
ぜひ、行き場のない子をあなたの家族の一員に迎えてあげて下さい。

ペットショップで購入することは動物虐待に加担する事です。
１０人に一人がペットショップで買わずに保護犬・猫の里親になれば、
殺処分はゼロになると言われています。

ぜひあなたがその一人になってください。

こちらはお近くで家族を探している保護動物が探せるページです。

ペットショップで売られている保護犬は買わないで！

最近は里親、保護犬が認知されて来たことを利用して、
人の同情心を利用した残酷で上手い商売が横行しています。

いらなくなった繁殖犬・猫を保護犬・保護猫としてワクチン代と称して
子犬・仔猫より安い値段をつけて店舗で売るのです。
（本当にワクチンを打っているかどうかは分かりません）

不要になった犬猫を処分費もかけずに売れるなんて、
業者にとっては美味しい話です。

この子たちも助けてあげたいですが、購入する行為が業者を潤わせることになり、
その後ろに居る多くの子達が救われません。

いよいよ数値規制が固まります

明日の動物愛護部会で、いよいよ数値規制が固まる予定です。
こちらでもお願いしていましたパブリックコメントは10万を超えたそうです！

命を命として扱わない今までのやり方はおかしい！
と言う、真っ当な感覚の人が増えて来たことに加えて、
インターネットとSNSの普及の影響が大きいと思います。

今まで密室で行われて来た色々な決め事が明るみに出やすくなり、
利権のために業界寄りの立場を取る議員が、ネット上で名指しで批判されるようになって、今までのようには行かなくなって来ました。
私たちは情報を手に入れやすくなり、声を上げやすくなりました。

私たちの声が反映されますように！
これまで十分に苦しんできた動物たちが、新しい法案で救われますように！！