命の期限が金曜日の朝だったこの子は、知り合いMさんの友人宅に迎えられる事が決まりました。

山口で保健所の仕掛けた捕獲器で捕まった野犬です。
元々、先週が期限で、再々延長されて、もう後が無いと言われていました。
ウチにお迎えしたいけど、ヤンチャ盛りの子供が居て、仕事で留守も多い今、人馴れしていない野犬の成犬は難しい…どうしよう…

ダメ元で、以前、ネグレクトのラブラドールをご紹介して家族になってもらったMさんに相談しました。
Mさんが家族に迎えてくださった子は、8年もの間、不適切な環境で繁殖犬として飼われていました。
一見しただけで、どれ程、過酷な時間を送ってきた子か分かります。

その子の今がこちら！



愛情を一身に受けて、劇的ビフォーアフターです。
朝晩、たっぷりお散歩してもらって、お留守番はほぼ無し。
毎週プールに通い、週に２回、鍼の先生がお家まで来てくれています。
保護当時18kgだった体重が今では27kgだそうです。

Mさんは
「うちは今は難しいけど、心当たりをあたってみる」
と言ってくださいました。
でも、人馴れしてない野犬を引き取ってくれる方なんてそう簡単には見つからないだろうし…この子はやっぱりダメなのかなぁ…と悲しい気持ちで居たら、なんとなんと！
「家族になるって人が見つかったから、この子はもう大丈夫よ！」と連絡がありました。
えぇ〜！？とびっくり！
手を挙げてくださった方は現在、すでに元野犬の子と暮らしているのだそうで、写真を見て、すぐに「うちで面倒をみる」と仰って下さって、梅吉というお名前も早速、付けられたそうです。
「1年くらいはじっくり向き合うつもり。
今の子は同居してる娘に世話をしてもらうから大丈夫よ。
こんなハズじゃ無かったとか手に負えないなんて事はうちに限って無いから安心して」
と心強い言葉も頂きました。
家から歩いて2分の所に、犬の散歩に最適な広大な公園があるんですって。
これ以上は無いと思えるようなお話です。
すぐに山口で保健所から引き出してくださるちびたまのしっぽ愛の会さんに連絡して、木曜日に環境チェックしてもらい、譲渡決定となりました。
期限だった金曜日に引き出され、土曜日、東京に到着しました。
ボランティアさんの元で健康チェックや去勢手術を受けてから、里親さまの元に来ます。

里親さまのお宅は梅吉くんようにお部屋の模様替えも済ませて、もう準備万端だそうです。
新しい家族は首を長くして君が来るのを待ってるって！良かったね、梅吉！！
　
ホッとしたのも束の間、また次の命の期限を迎えてる子の情報が入ってきてジリジリした気持ちになります。



この子達は５匹一緒に収容されました。
人馴れしていて野犬ではなさそうです。
まだ仔犬でこんなに可愛いのに、応募が全くありません。
今日が期限です。
明日の朝までに連絡すると、助かるかもしれません。

もしも、家族に迎えることができる方がいらっしゃったら、ぜひ、ご検討ください。
どうか、一匹でも多く命が繋がりますように…

↓　こちらのページでこの子たちの詳細を見れます。
５匹兄弟姉妹の子犬たち
https://www.pet-home.jp/dogs/yamaguchi/pn354754/

　
東京では犬は家の中で飼い、猫は家から外には出さず、避妊去勢するのが当たり前になりましたが、地方ではまだ、外飼いが多いのが現状です。
避妊去勢もされないことが多く、産まれた子供は山や河などに捨てられます。
適正飼育の知識が広がることで、不幸な命が減るので、早く周知されると良いのですが・・・

　
コロナ禍でペットの需要が増えているそうで、都心の駅近くにはペットショップがどんどん増えています。
ペットショップを覗くと、まだ親元にいるべき幼い犬猫を、笑顔の人たちが抱っこしたり撫でています。買ったばかりの動物が入っているだろう持ち手のついた、空気穴の開いた、小さな段ボールを手に下げて、嬉しそうにペットショップを後にする人も見かけます。
商品として量産される一方で、必要ない・邪魔だと処分される命。
これはやっぱりおかしい。

買う人がいるから商売にする人がいて、命がお金儲けの道具になっている。
法整備が整うにはまだ時間がかかりそうです。
業者の良心に任せても改善しません。
ペットショップで命を買うのをやめて、行き場のない子を迎えてください。

↓こちらの２つのページで家族を探している子を検索できます。