ワキ多汗症治療ボトックスのベストシーズンです
21.05.29温度も湿度も高くなって、脇汗が気になる季節が到来しました。
年一度の脇多汗症ボトックスにいらっしゃる方が増え始めました。
脇汗が気になってお洋服を選ぶ方には、脇汗ボトックスはぜひオススメしたい治療です。
注射して3日くらいすると、汗がピタッと止まります。
汗が少なくなると、気になるニオイも軽くなります。
汗やニオイに煩わされなくなるのって、本当に爽快です♪
ワキ汗多汗症の効果は1年くらい、持続します。
「え?脇汗ボトックスって3ヶ月くらいしか持たないんじゃないの?」
と思われるかもしれません。
通常の脇汗ボトックスは3ヶ月、長くて6ヶ月位しかもちません。
でも、当院では注入方法を工夫することで、治療効果がとても長く持続するようになりました。多くの患者様が1年に一度の治療(梅雨前の今の時期がおすすめです!)で済みます。
ボトックスの持続期間は個人差がありますから、必ず一年持つとは限りませんが、今の注入方法にして、3〜4ヶ月で効果が無くなってしまった、という方はいらっしゃいません。
Contents
脇多汗症ボトックスの5つのポイント
私たちは以下の5つのポイントに気をつけて脇多汗症汗治療を行っています。
1.アラガンジャパン のボトックスビスタ®️を使用
〜 高い安全性 〜
私たちは脇多汗症治療やふくらはぎを小さくするようなボディの治療にも、安全性の高いアラガン社製のボトックス(正確にはアラガンジャパンのボトックスビスタ®️)を使用しています。アラガン社のボトックスは色々あるA型ボツリヌス毒素製剤の中でも歴史が古く、症例数が多く、日本の厚生労働省でも認可を受けています。
A型ボツリヌス毒素製剤で問題となる耐性獲得のリスクも非常に低いです。
〜 長い効果の持続 〜
色々なA型ボツリヌス毒素製剤を持続時間で比較すると、アラガン社製のボトックスが他の製剤に比べて圧倒的に効果が長く続くことが分かっています!
これは多汗症に限らず、シワ治療など、どの治療でも言えます。
持続期間が長いことはアラガンが公式に言っていないかも知れませんが、アジアパシフィック・アドバイザリー委員会に出席した時も、何度も話題にのぼっていました。
2.浅い層に注入する
脇にはエクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗腺があります。
多汗症の原因になるサラサラ汗はエクリン腺から分泌されます。
エクリン腺は肌のとても浅い所にあります。
ここに直接作用させるためには、非常に浅い層に注射しなければいけません。深い層に注入しても、ちょっとずつ拡散して、エクリン腺にもいくらか届いて効果が出ますが、そういう間接的な効かせ方では効果が落ちますし、持続期間も短くなります。直接、エクリン汗腺のある層に注射するのがもっとも効果が高くなり、副作用(深部にある筋肉に浸潤して筋力が低下する)のリスクが抑えられます。
私達がターゲットにしているのは真皮層ですが、ベビーコラーゲンを注入する真皮層と多汗症治療にボトックスを注入する真皮層では深さが全く違います。ワキボトックスの時は真皮層の中でも一番浅い層に注射します。
3.細かく注射する
ワキの多汗症ボトックスは一般的には片方に10〜15カ所に注射すること、となっていますが、この方法では1箇所に多くの単位数のボトックスを注入することになり、それが拡散して、脇に広く分布するエクリン汗腺に効くことになります。
繰り返しますが、ボトックスは拡散させて効かせるのではなく、直接届けることでしっかり効きます。
ちょっとずつ、細かく注入することで、少ない量でしっかりと効果を出すことができるのです。
私達は片方の脇に70〜100カ所(!)と、細かく注射します。
4.ボトックスの使用量を極力、抑える
浅い層に細かく注入すると、ボトックスがエクリン汗腺に直接届くので、少ない薬剤でも効果がしっかり出ます。ボトックスの副作用(耐性や筋力低下など)を限りなくゼロに近づけるために、極力、少ない量で最大の効果が出るようにする努力をしています。
5.痛みを少なく
痛みを抑えるために色々な対策を取っています。
◎ クリーム麻酔を使う
オリジナルの麻酔を使います。
通常の医療用麻酔クリームが2.5%程度なのに対して、当院オリジナル麻酔は18%と7倍以上の濃度です!
強力ですが肌に優しくて、アトピーなど敏感肌の方でもお使い頂けます。
(全ての方の肌に合う訳ではありません)
◎ 極細針を使う
ワキ多汗症治療に使っているのは34Gという極細針です。
写真の手前から27G、30G、31G、34Gとどんどん細くなります。
27Gはこの中で一番太いですが、ツベルクリンの時に使われていて、
一般的な医療現場で使われる針の中では一番細いです。
2番目の30Gは美容医療でよく使われます。
私達が多汗症治療に使っているのは一番細い34G。
これを使うとだいぶ痛みが抑えられます。
◎ 少量ずつ注射する
「片方に70~100カ所以上、両方だと140~200カ所以上注射するなんて、絶対痛いでしょ!」
と思われるでしょうが、これが逆なんです!
針が刺さるときの痛みはクリーム麻酔+極小針でかなり抑えられます。
残るは薬が入る時の痛み。
薬が一カ所に沢山入ると、薬剤の圧で痛みが強くなります。
少量ずつだと痛みが楽!
他院のボトックスが
「悲鳴が出るくらい痛かった!」
とおっしゃっていた患者様が、当院で脇ボトックスをお受けになって
「これは私の中で痛みのうちに入らないです!」
と驚かれることもあります。
局所麻酔を混ぜる方法や水光注射で注入する方法、針を使わずに真皮層に届ける方法(プラズマなど)がありますが、色々試してみて、今の所、痛みと効果のバランスが一番取れていてベストだと思うこの方法に落ち着いています。
痛みに特に弱い方には局所麻酔を混ぜたり、アイスで冷やしながら治療したりと、色々対応させて頂きます!
ワキ多汗症ボトックスの料金
脇ボトックス注射(手打ち) 77,000円〜
※ 麻酔代金が含まれます。
(池上による治療は99,000円〜です)(税込)
麻酔に30分、治療時間に15分程度かかります。
医療用制汗剤パースピレックスとの併用
1回の治療でご満足いただく方がほとんどですが、中には少し汗が残って気になる、という方がいらっしゃいます。
その場合は、パースピレックスという制汗剤を組み合わてお使いになると、快適に過ごせます。
パースピレックスは汗を抑える効果が65%と驚異的に効果が高い医療用制汗剤です。
アメリカFDAでは発汗抑制効果が20%以上であることが制汗剤の条件となっていて、30%の発汗抑制があればExtra effectiveと分類されます。それを考えると、65%がいかにすごい値か分かります。
パースピレックスは4,500円(税別)で、1つで1シーズン持ちます。
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