安全なヒアルロン酸注入に大切なこと
19.11.08ヒアルロン酸注入をするときは
毎ショット毎ショット、
シリンジに陰圧をかけて
血液が逆流しないかどうかを確認しながら注入しています。
この写真のように血液が逆流したことは
針の先端が血管に入っていたことを示しています。
逆流が見られた時は注入せずに針を抜き、
改めて、逆流が無い、安全な場所に注入をしなければなりません。
陰圧をかけず、
そのままヒアルロン酸を注入していたら、
血管が詰まって(塞栓)、皮膚壊死など
問題が起きていた可能性があります。
主要な血管の走行をしっかり知っておくことはもちろん大切です。
ですが、血管の走行に個性があって(アノマリーと呼びます)
安全だと思われている部位に大切な血管が走っていることもあります。
アノマリーは意外に多いと言われていますから、
解剖の知識があっても
陰圧テストを怠ってはいけません。
陰圧テストで逆血が無くても
絶対大丈夫、ということはないので、
・ 1箇所の注入量を少なくする、
・ ゆっくり注入する
といったことも心がけています。
更に何かあった時にはヒアルロン酸をすぐに溶かせるように
ヒアルロン酸分解注射(ヒアルロニダーゼ)を
常に冷蔵庫に常備しています。
万が一に備えておくことが
安全にヒアルロン酸注入を行う上でとても大切です。
当院はアラガンジャパンのヒアルロン酸・ボリューマの使用量が
大手クリニックも入れて日本で2番目、
個人クリニックでは1番多く、
ヒアルロン酸注入を毎日沢山させて頂いていますが、
毎回、安全に治療が進むように
注入治療の時は緊張感を持って行なっています。
今まで塞栓に伴う皮膚壊死や眼への悪影響などは起きていません。
今後も大きな事故が起きないように
気を引き締めて行こうと思います。
にほんブログ村と人気ブログランキングに参加しています。
2つクリックして頂けると励みになります★
↓ ↓ ↓ ↓ ↓