目周りのイボにはアグネス (AGNES)が効く!(ほぼ)ノーダウンタイムのイボ治療
21.01.20汗管腫(かんかんしゅ)は目の周りによく見られるいぼです。
以前は炭酸ガスレーザーでイボ組織を削って(蒸散とかアブレーションと言います)治療していました。
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汗管腫は治療しても再発しやすい難治性イボ
汗管腫(かんかんしゅ)はイボの組織が深部まで広がっています。
レーザーで削る深さが不十分だとすぐに再発してしまいますし、
根治を目指して深く削ると、傷が残ってしまうこともあるために、治療が難しい難治性いぼに分類されます。
やっかいなことに、汗管腫(かんかんしゅ)は数が増えやすく、どんどん大きくなり、隣り合ったいぼが癒合して巨大化することがよくあります。
目周りにできることが一番多いですが、身体中、どこにでもできます。
以前、炭酸ガスレーザーで治療していた時は、
1週間、傷跡が結構派手に出て、その間、目周りのお化粧ができませんでした。
傷跡ができやすい肌質で傷跡が目立ってしまうといけないので、初回は5個までに治療の個数を制限させていただき、1ヶ月後の経過が良ければ2回目から数を増やすなどしていました。
でもAGNES(アグネス)というイボ治療器の登場で、傷を作ることなく汗管腫(かんかんしゅ)を治療できるようになりました!
写真は汗管腫をアグネスで2回、治療しました。
新発想のイボ治療 アグネス (AGNES)
アグネス (AGNES)は皮膚に針を刺して、その針から高い熱エネルギーを放出させて、周りの組織にダメージを与えて正常な皮膚組織に置き換える治療です。
新発想の治療器で、アグネス (AGNES)が登場した時は本当に目からウロコ!で感動しました。
アグネス (AGNES)がとてもよく考えられているなぁと感心するのは、針の根本のところが絶縁になっている点です。(針の薄いグレーの所が絶縁体)
このちょっとした工夫によって、アグネス (AGNES)の応用範囲がぐんと広がり、イボ治療だけでなく、毛穴つまり、オイリー肌、肌質改善など、あらゆる治療に使えるようになりました。
肌表面に当たる部分が絶縁体になるように設計されているので、高い出力を照射しても皮膚は火傷になりません。
いぼ組織は高い熱エネルギーでなければ破壊されないので、高い出力が必要になります。
一般的なレーザーで高出力の照射をすると、肌表面に最も熱が集まって皮膚が火傷を起こし、色素沈着が長く残ってしまいます。特に私たち黄色人種は炎症後色素沈着を起こしやすい肌質で、あまり思い切った治療ができませんでした。
アグネス (AGNES)だと肌表面にダメージを与えることなく、普通のレーザーでは使えないような高いエネルギーを使うことができ、イボ組織(汗管腫)も破壊することができるのです。
治療の経過
治療後、しばらくは何も変化がありません。
ちょっと不安になるかもしれませんが、しばしお待ちください。
1ヶ月位すると、熱破壊されたいぼ(汗管腫)組織が正常な肌組織に入れ替わり、いぼが小さくなった、柔らかくなった、表面の凹凸が改善した、などの変化が現れます。
1回で効果が出る方もいらっしゃれば、3回受けてやっと、改善傾向が見られる場合もあります。
複数回の治療が必要です
アグネス (AGNES)は、いぼが完治するまで定期的に治療する必要があります。
完治までに必要な治療回数は、必ずしもいぼ(汗管腫)の大きさに比例する訳ではなく、個人差があります。
「私の場合、何回くらい必要そうですか?」
と聞かれることが多いですが、残念ながら、状態によって判断することは今の所できません。
3〜5回の治療で終了される方が多いです。
反応に応じて治療の強さを調整します
AGNESアグネスは
・針を刺す密度が高くなるほど、
・出力エネルギーが高くなるほど、
治療が強くなります。
強く治療すれば効果がしっかり出て良さそうですが、強くすれば良い、というものではありません。
万一、ケロイド体質だった場合(自覚していなくてもケロイド体質ということは時々あります)、強い治療によって傷(ケロイド)ができてしまう可能性があります。
安全のために、まずは一般的なイボ治療の強さで治療を行います。
そのままの出力で効果が出る方が多いですが、10人に一人位、反応が悪い方がいらっしゃいます。
反応が悪ければ、1つのいぼに対して何箇所も針を刺したり、出力を上げたりして、より強い治療に切り替えていきます。この時、毎回、傷跡ができていないかを確認しならがら段階的に強くします。
治療が強くなれば、反応が悪かった方も効果が出るようになります。
治療間隔が大切です!
アグネス (AGNES)の症例数が増えるにつれて、治療間隔が大切なことが分かってきました。
治療間隔が空いてしまった患者様の中に、
いぼが一旦小さくなったけれど、時間の経過とともにまた元に戻ってしまうケースがあることが分かって来たのです。
1ヶ月間隔で治療された場合はそのように戻ることはなく、順調に小さくなります。
せっかく小さくなったイボ組織が戻ってしまわないように、
なるべく1ヶ月おき、長くても3ヶ月以内には治療をお受けください。
完治させることが大切です
汗管腫(かんかんしゅ)が小さくなって、「目立たなくなったからもう良いか」と治療を中断してしまうと、時間の経過とともにイボが戻ってしまうことがあります。そうなると、また1から治療をやり直さなければならなくなります。
完治するまで治療をお受けいただくことをお勧めします。
アグネス (AGNES)のダウンタイム
アグネス (AGNES)はノーダウンタイム、と言われますが、目周りに針を刺すので、ちょっとした腫れや赤みが出ることはよくあります。
でもこれは、翌日〜翌々日には治ることがほとんどです。
針を使うとなると内出血が気になりますが、青い内出血ができることはほとんどありません。
赤い点状の針後はできるかもしれません。針後はお化粧で翌日からカバーできます。
以前の治療(炭酸ガスレーザーによるアブレーション)に比べると本当に楽になりました!!
脂腺増殖症にもアグネス (AGNES)が効果的です
アグネス (AGNES)が適応となるいぼは汗管腫(かんかんしゅ)だけではありません。
脂腺増殖症にもよく効きます。
脂腺増殖症は頬やおでこなど、顔のあらゆる場所にできる、白っぽい肌色のいぼで、真ん中に凹みがある場合もあります。
脂腺増殖症も汗管腫(かんかんしゅ)と同様、いぼ組織が深くて、炭酸ガスレーザーで根治を目指してアブレーションすると大きく凹み、フラットになるまでに年単位の時間がかかったりします。
アグネス (AGNES)であればほぼノータイムで、しかも一度に何個も治療することができます。
写真は脂腺増殖症をアグネスAGNESで2回治療しました。
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